館長のヒトリゴト
キセキのような小諸市文化センター佐久振替公演でした
- 2020.02.13
こころのミュージカルの幕が上がりました。
たった2回ながら何十回の公演にも匹敵し万感の思いがよぎります。特に通常では公演前に必ずテクニカルリハーサル(道具の出入り・照明・音響などの技術調整やキッカケ確認及び点検)と合わせて場当たり(出演者たちの立ち位置や登退場の確認)を行います。そしてゲネプロと呼ぶお客さまが入らない本番を経て公演初日を迎えます。ところが今回はこの場当たりができませんでした。前日10日は平日のため市民出演者は仕事や学校などがあり参加不可能だったからです。そこで演出人生40年で初となる出演者がいないエア・場当たり(そんな言葉はありませんが(笑))を行った次第(出演者100名超えなのに立ち会えたのは数人のみ。しかも舞台は大ホールです)。
そして夕方近く出演者全員が集まりゲネプロの開始。当然にして場当たりを行わないままいきなりスタートです。アマチュアの市民出演者たちには大きな大きな最後の試練でした。しかし事故やトラブルもなく見事にやりきり、その結果は本番でも遺憾無く発揮されたのです。まさに稽古場で積み重ねた自信の賜物だと言えるでしょう。テクニカル・クルーもスタッフもフロント、バックヤードで獅子奮迅の活躍、見事に舞台を支えてくれました。プロ集団ならいざ知らず、市民出演者、スタッフが団結し本物のワンチームとなった瞬間です。これをキセキと呼ばないわけにはいかずご紹介しました。本番の様子は皆さん沢山投稿されているので楽しく拝見させていただきます。
さて残すは15日(土)の長野市芸術館メインホール公演。別な意味でも奇跡と呼べる更なる感動の舞台を目指してまいります。チケットはまだ残っているようなので是非会場で応援ください!