館長のヒトリゴト
PAS古典芸能シリーズ第3弾「紙切り」
- 2017.07.09
7月9日(日)13:30~15:00 コスモホールの小ホールです。
古典芸能シリーズの中では一番の人気をいただいた「紙切り」入門講座、
定員40人のところ50人まで増やしましたが早々に満員札止めとなってしまいました。
講師は寄席300年の歴史を覆し、初の女性”紙切り”となった林家花さん。
長い歴史がありながら女性が輩出されなかった理由を尋ねれば、
「修行に時間がかかりすぎて経済的に自立するのが難しいんじゃ…」との答えが。
やはり芸の道だけで生きていくのは本当に難しいようです。
と言うことで、高座唯一の女性”紙切り”の花さん、
「花」だけに華も備わって着物での立ち振る舞いや仕草は何とも魅力的。
実演はお客さまとお喋りをしつつ器用に鋏を操って作品を仕上げて行きます。
一作あたり2~3分くらいでしょうか?
”舞子さん”や”風鈴と若い女性”即興で似顔絵”など見事な出来栄えに、
会場から大きな拍手が沸き起こっていました。
続いての体験コーナーでは実際に見本の絵を参考に参加者自身が切り抜きます。
簡単な絵柄(カメやうさぎ等)ながら鋏を使って切ってみれば何とももどかしく難しい。
各々童心に返ったように(子どもたちは子どもたちなりに)、押し黙って夢中で紙を切っていました。
時には切り抜きの余りの不味さに大きな笑い声も飛び出し何とも愉快な講座模様。
最後に「長崎ぶらぶら節」の踊りを披露いただいて終了。
完成作品は各自持ち帰ることとなり皆さん大喜び、大事そうに封筒に納めていらっしゃいました。
次回はいよいよ古典芸能シリーズの最終回となります。乞うご期待!
information
7月23日(日)13:30~15:00 コスモホール 小ホール
大蔵流狂言師 大蔵彌太郎氏を迎えての「狂言」体験講座。
まだ若干ですが申し込みを受付ています。急ぎご応募ください!