館長のヒトリゴト
二つの講座、「即興芝居」と「和妻」体験
- 2017.06.25
午前中は即興パフォーマンス集団ロクディム〈6-dim〉の伊坂亮氏(芸名:りょーちん/佐久市出身)を
迎えて”COSMO☆アカデミア”メンバーへの即興芝居の指導。
即興芝居はインプロと呼ばれ海外ではポピュラーですが、
日本では馴染みが薄くアカデミアメンバーにとっても当然のことながら初の挑戦です。
先が決まっていない中でストーリーを即興で組み立てて行く。
いきなりは無理なのでワークショップを重ねながら体験を繰り返し、
仕上がり次第ではありますが発表できるまで高めたいと考えています。
もちろんロクディム公演(9月24日(日)14:00~(予定))の前舞台としてですが。
午後はPASの第38回、古典芸能シリーズ第2弾「和妻」体験講座です。
講師・演者はKYOKO氏(ドルフィンマジック・カンパニー所属)、後見は加藤明彦氏。
加藤氏の前口上に続き雅やかな和装姿でKYOKO氏が登場。
前半は4演目、その合間合間に紙芝居による「手妻の歴史」や実際の体験場面が加わって、
大いに盛り上がっての中休み、休憩をはさんで、さて後半へ折り返しです。
「袋玉子」の演目から始まり、「見立て」の芸の解説、
また体験シーンと休む間もなく次々にプログラムは進んで行きます。
圧巻は最近はほとんど見る機会がない「南京玉すだれ」、
参加者の打つ手拍子に合わせ、玉すだれが様々な形に変化する様を心から堪能しました。
最後は本口上と「日本せいろ」と呼ばれる演目によって講座は終了です。
参加者68人(満員札止め)の皆さまにとって、
演者との距離を感じさせないコスモの小ホールらしさが活かされた、
一体感に包まれた楽しい体験講座だったんではないでしょうか。
そして改めてこの国の伝統文化の奥深さを実感できる一時となったはずです。