館長のヒトリゴト
シリーズ第1弾「キッズ落語」体験講座
- 2017.06.11
いよいよパフォーミング・アーツ・スタジオ(PAS)の古典芸能シリーズが始まりました。
トップを飾ったのは「キッズ落語」体験講座、13:30~コスモホール(小ホール)。
講師は今年の3月に花形演芸大賞銀賞に輝いた実力派の三笑亭夢丸師匠です。
新幹線佐久平駅にお迎えにあがった時点から終始ニコニコ、車中もニコニコ、
丸ごと笑顔が似合う噺家さんのコスモ入りは11時ちょい過ぎ。
到着後さっそく会場の下見、即席であつらえた高座にご満悦ながらも観客との距離の遠さを心配して移動。
この辺りのお客さまへの気づかいは流石と言うほかありません。
さて時間通りに始まった講座、出囃子に乗って満面の笑みを湛えた師匠が登場です。
最初に落語の基本解説や、所作の説明、そして小道具(扇子や手ぬぐい)の扱い方やさばき方で、
どう見せるのかなどを実際に紹介、演じていただきました。
前半は「他行」と「牛ほめ」の噺を二題聞いて休憩に。
後半は実際にキッズが「落語」にチャレンジ、本日の講座タイトルの実践です。
師匠の法被を着せてもらって座布団のさばき方や扇子の扱い方を体験。
さらに師匠の手ほどきで、簡単な小咄を披露して会場からの笑いと拍手を誘ってくれました。
最後に「鷺とり」と題された、少し長めの噺を聞いて実演は終了です。
いや、子どもたちが落語に触れて、こんなにもケラケラ大笑いしながら親しんでくれるとは…。
子どもたちにとって今日の経験は、次に訪れる確かなキッカケ作りとなったはずです。
終了後、名残を惜しむように師匠と記念写真を撮ったりする親子もいれば、
すっかり打ち解けて会話が弾む和やかな交流の時間も提供でき、
師匠の好感度と相まってシリーズは大満足の滑り出しとなりました。
日本人として「古典芸能」を愛しむ心を、子どもたちと一緒に見つめ直したいと思います。
次回は6月25日(日)、第2弾「和妻」体験講座。